こんにちは、きなこです。
見えざる敵と戦うためにたまには太陽を浴びて免疫力を上げておこう。
散歩に出るのは面倒くさいので手っ取り早く出来る方法で、というわけで滅多に出ないベランダに出てみました。
15〜20分くらいのんびりするつもりで椅子に座って本を読み始めたその時、今出てきた窓の網戸の真ん中に虫が張り付いているのを発見!
ひーっ!
私はとにかく虫全般が苦手です。
若い頃、バスを待っているとき足元にセミがポトッと落ちてきたのに気づた瞬間、まるで殺人事件に遭遇したような悲鳴をあげてしまったり、
何年か前、友達と清里の清泉寮のソフトクリームを食べているとき視界に蜂が入るたびに『固まる』『過呼吸』『半泣き』を発動し友達に迷惑をかけたり。
そんな虫嫌いな私は網戸に虫を確認した途端、素早く椅子から立ち上がりベランダの端っこへ。すでに恐怖で心臓が張り裂けそうです。
窓はもう1つあるのですが、そちらはうっかり鍵をかけたまま出てしまったので部屋の中に戻るには虫が張り付いた網戸を開けるしかありません。
でも怖すぎてどうしても虫のいる網戸に近づくことができないのです。
ベランダの端からじっと虫を見つめて立ち尽くすだけでどんどんすぎていく時間。
しかも正体のわからない虫はずっと同じところに張り付いたまま動く気配なし。
…どうしよう。
このまま見つめているだけでは何も解決しない。
そーっと網戸を開けてささっと家に入る。というイメージを頭の中で何度も繰り返します。
でも、いざ決行!となると
- もしあの虫が異常に視力が良くて私をみて向かってきたらどうしよう
- ちょうど飛ぶ瞬間に近づいて鉢合わせになったら
- 毒があるかも
- 刺されたり、噛まれたりしたら
- 網戸を開けたときに虫が部屋に入っちゃたら
- 目があったら終わりだ
たくましい想像力が邪魔をして一歩も動けません。
まずい、このままでは日が暮れてしまう。
大丈夫、絶対大丈夫。
考えてみたらあの虫は私の何万分の一くらいの大きさしかないじゃないか。
私の方が有利なはずだ。
いざとなったら踏み潰してやる。
虫如きに弱みを見せてはイカンのだ。強気でいこう。
がんばれ、私。いける、いけるよ!
そして喉がカラカラに乾いたタイミングでついに行動に出ました。
頭の中で繰り返したイメージ通り完璧にできました。
家に入って素早く窓を閉め、がっつり鍵をかけて。
やりきったときにはベランダに出てから2時間経っていました。
免疫力を上げようと思ってベランダに出たのに、恐怖に怯えながら虫と2時間睨み合い、肝心の免疫力を地の底まで下げるという結果に。
でも何とか助かってよかった。
虫に打ち勝ちました!長い戦いでした。
一気に下がった免疫力の方は美味しいものでも食べて徐々に上げていこう。
とりあえず乾いた喉を潤すために缶ビールを2本ガブ飲みし、落ち着いたところで窓をみたら、敵はまだ同じ場所に張り付いていました。
絶対こちらに来ることはない状態だと近くで観察することができます。
そして判明。
私を2時間震えさせた虫は大きめのカメムシでした。
踏み潰さなくてよかったよ。